各国のアルプホルン工房

当グループ、友人達が所有するアルプホルンや、その制作工房を紹介します。アルプホルンはスイス各地だけではなくドイツやイタリアでも作られています。アルプホルンには色々なデザイン、構造のものがあり、工芸品としても素晴らしい魅力を持っています。

LALA craft (日本)

私がアルプホルンと運命的な出会いをしたきっかけがこの楽器。長野県白馬村の製作者による楽器です。

私は製作者から直接購入したのではなく、ある方が頼み込んで製作して貰った楽器が遺品となったものです。この楽器は友人を通じて私のところへやってきました。

日本製アルプホルンとしては最高峰と言っても良い楽器です。Ges管、ヒノキ製、ストッカーシャンク。なお、この工房ではアルプホルンの依頼製作は行っていません。

Alphornbau Bader (ドイツ)

ドイツのAndreas Bader氏による楽器。精密な加工で管厚は薄く軽量、太く柔らかい音色と反応の良い仕上がり、正確な音程で、とても演奏しやすい楽器です。

3分割、4分割、8分割まで各モデルがあります。Ges/Fコンバーチブル、スプルース製、スタンダードシャンク。年間約40本程度を制作しており、2021年8月現在、既に国内には6本目が輸入されています。当グループが自信をもってお勧めする、リーズナブルかつ高品質なアルプホルンです。

Helvetic Alphorn (スイス)

スイスのRoland Zahner氏の工房。Zahner氏は工具メーカーのエンジニアですが、Gérald Potに師事してアルプホルン制作を学び、副業としてアルプホルンの制作に取り組んでいます。

楽器とマウスピースのシャンクはスタンダードで、エルスベーレ材をはじめ各種銘木や樹脂などを素材としたカスタム・マウスピースを制作しています。丁寧で確実な仕事ぶりで、マウスピースは高品質です。特に新開発「ck」モデルのマウスピースはおすすめです。

Swiss Carbon (AlphornL’AlpFlyingHorn) (スイス)

カーボンファイバー製アルプホルンを製造している「スイス・カーボンアルプホルン」。スイスをはじめ各地のプロ奏者に多くユーザーがいます。約10本のパーツから構成されて筒を短く収納することができ、非常にコンパクト、そして超軽量で登山時の持ち運びにも最適です。G調からC調まで各調整に対応でき、ディジュリドゥやビューフェル(トランペット側アルプホルン)としても使用できます。

なお価格は非常に高価で、個人輸入した場合は約60万円になります。音色は木製アルプホルンとそれほど違いは無く、少し響きが控えめな、でもしっかりとした「アルプホルン」の音色です。

Stocker (スイス)

スイスのJosef Stocker氏による楽器。NC工作機械をいち早く導入して量産体制を整えた工房で、特に日本では「アルプホルンといえばストッカー」と言われるほどよく知られています。長い歴史を持ち、厚めでがっしりとした作り。音もしっかりと固く太く、アルプホルンらしい力のある音色です。

管内部の仕上げなど細部は荒めですが、そこもストッカーの魅力の一つです。「アルプホルンといえば、やはりストッカーがいい」という人も多くおり、国内のアルプホルン吹きの多くが所有しています。かつて国内にStockerの代理店はありましたが、現在はありませんが、人気はとても高いようです。

Alphornbau Neumann (ドイツ)

ドイツの家具制作工房がアルプホルンを制作しています。家具職人らしく丁寧で美しい仕上げ。音色も音程も良く扱いやすい楽器です。

日本ではプロのホルン奏者によるアルプホルングループ「アンサンブル・フォレスト」が楽器を選定、販売をしています。 Ges/Fコンバーチブル、スプルース製、ストッカーシャンク。                                                                                                                                                                        

Hubert Hense (ドイツ)

ドイツ・ドルトムント郊外のAnröchteにある工房。

アルプホルンやビュッヘル(トランペット型のアルプホルン)以外にも、サックス型のアルプホルン(Alpsax)独創的なオリジナル楽器の開発など意欲的です。細かなオーダーにも柔軟に対してくれます。                   

                                                                                                                                                                                                                       

Heimatklang (オーストリア)

オーストリアのアルプホルン工房。最安750ユーロからのモデルを制作しています。日本国内にも数本あるようですが、安価ながら音色や音程は良好とのことです。スタンダードシャンク。

この工房のアルプホルンやマウスピース、アダプターなどはドイツの通販サイト「Thomann」でも購入することができます。

●Gérald Pot (スイス)

手作りを重視するアルプホルン製作者、ジェラルド・ポット氏の工房。前述したHelvetic AlphornのZahner氏が師事した製作者です。

●Hermut Hage (ドイツ)

かつて存在したアルプホルン制作工房。かつて楽器店が輸入していことがあり、国内では数人のプロのホルン奏者が所有しています。音色・吹奏感ともに素晴らしい楽器です。

●その他のアルプホルン工房

Bernatone (スイス)

Resunar Alphornbau (スイス)

JurAlphorn (スイス)

マウスピースや、その他のアイテムについて問い合わせをしましたが、返事はありませんでした。

Jakob Spühler (スイス)

Alphornbau Bischof (スイス)

Alphorn Tobias (スイス)

Alphornbau Eichenberger (スイス)

F.Lli Bugada (スイス)

Alphornbau-Biermaier (ドイツ)

Alphornbau Thunersee (スイス)